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■リンゲルマン効果

発見者:ドイツの心理学者「リンゲルマン」
別名:社会的手抜き

概要:集団で共同作業を行う際に
一人あたりの課題を終わらせる量が人数の増加すればするほど低下していく現象です。

(説明)

集団が大きくなればなるほど
一人ひとりの人が無意識に「誰かがやってくれるだろう」と思うことによって
無意識に一人の出す力が弱くなってしまいます

リンゲルマンの行った実験で一番有名なのは、おそらく綱引きの実験だと思います
綱を引く人数によって込める力量はどれだけ変わるか、という実験を行いました
するとどうでしょう、綱を引く人数が増えれば増えるほど一人ひとりの力量が下がって行きました

正確に数字を出すならば、一人の時を100%の力を出したと仮定すると
二人では93%,三人だと85%,八人まで行くと49%,約半分の力しか出せてないわけです
そして、何より面白いポイントが「全員が本気を出しているつもり」と主張します

つまり、先程から連呼しているように
無意識に「誰かがやってくれる」とおもってしまい 無意識に力が抜けているのです

関連情報

1964年、こんな事件がありました。
アメリカのニューヨーク州のアパートで、女性が暴行に会い、刺殺されてしまった
世間では「キティ・ジェノヴィーズ事件」こう呼ばれています。

彼女(キティ)は、殺されるまでに30分以上の時間があり
同じアパートに住んでいた人の内38人もの人が目撃しているにも関わらず
誰一人として、通報もせず、助けようともせず、結果的に彼女は殺されてしまいました
まさに、リンゲルマン効果を実証する事件と言えるでしょう

共同作業するときは、役割を明確にして4人ほどのグループを多数作って作業しましょう
共同作業での奇数は少しやりにくく、2人では仕事量も多いと思いますので
4人が無難だと思います

作者の一言

やはり心理学は「無意識に」という点が面白いですね
ですが、このような事件で
一人の女性の命がなくなってしまったことは非常に残念ですね

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