目次へ戻る

■認知的不協和

発見者:レオン・フェスティンガー

概要:人が、自分の考えに矛盾する認知を同時に抱えた状態
また、その時に覚える不快感を表す社会心理学用語です。
人は、これ(認知的不協和)を解消するために、自分の態度や行動を変更すると考えられています。

(説明)

最もよく挙げられる例は「喫煙者」の不協和です
喫煙者が、喫煙者の肺がんの危険性を知ると、脳内では自動的にわかってしまうんですよね
「喫煙者は肺がんになりやすい」という事が・・・

そして、ここで不協和が生まれます。
喫煙者は、「喫煙をすることによって肺がんになり体が悪くなことを知っているにも関わらず」
「煙草を吸う」という行為をするため、喫煙者は自分自身に矛盾を感じます

そのため、喫煙者は、認知の矛盾を解消しようとします
一番論理的な考え方でこの不協和を解決するには何をすれば良いと思いますか?
答えは「禁煙」です。

しかし、喫煙者の多くはニコチンに依存しています
なので、禁煙行為は苦痛を伴います、イライラしたりしてしまうんですよね

このため、「喫煙」から「禁煙」へと行動を修正するのは非常に困難です
結局は「禁煙」できない人も多いですよね?周りの方にも禁煙できない方が居ると思います

その場合は、この不協和を「禁煙」という方法では消すことは出来ません

どうやってこの不協和を消すことが可能だと思いますか?
答えは、「自分の認知自体を修正すること」でこの不協和を解決します

「喫煙者で長寿の人も居る」という認知を加えれば、「煙草を吸う」と「肺がんになりやすい」
との間の矛盾を弱めることが出来ます。

これによって、喫煙者はこの不協和を解決しています

作者からの一言

認知的不協和の名前に入っている「認知」で認知心理学とごっちゃになってしまう人も居ますが
社会心理学の言葉なので、間違えないようにしましょう。

inserted by FC2 system